2019-03-27

既知との遭遇

3月24日。
久々に会う人と飲んだ。

彼は小・中・高の同級生で、大学入学以前は最も深く関わった人だった。
僕はその頃のこと、札幌に越し来る前のことを忘れようと努めているので、彼のことも餘り積極的に思い出そうとはしていなかったのだが。

僕の所属する共同体はざっくり言うと二つ有り、

  • 大学の或るサークル:理系・ヘテロ・男オタクが中心
  • Twitterで能く話す人:ホモ・男オタクが中心

と言う感じだ(後はTwitterだとアカデミック界隈(?)やconlang界隈にも接しているが、それは措く)。

彼は非オタク・ヘテロ・文系・銀行勤務で、驚く程今の私と接点が無い。
抑‎そのようなレッテル貼りで認識の解像度を落とすことが間違いとも言えるが……。

まあここ迄書いておいて難だが、飲み自体は特筆することも無く終わった。
自分の、真人間と取り繕って話す能力を確認できたのは有意義だった。
普段餘りできない、性に寄った話もできたし。

僕はもうホモであることを公開情報としているし、彼には中学の時点で教えてあったのでそれは共有された前提となっていたのだが、LGBT(僕は性的少数者を決して「LGBT」と呼ばないが、彼は能くこう口にした)に関する話題になると「普通」、特に「今はもう普通」と言う句を(多分無自覚的に)連呼した。
それは気遣いの表れだろうし、彼に悪意は無かったろうし、僕も不快ではなかったが、ただその空気が滑稽だなと思った。
同時に、僕が主体者として経験できない属性(例えばtransgender)に接しているとき僕もこう見えているのだと思うと世界をそら寒く感じた。

昔親友だったので少し心を開いて、自分が反出生主義者であること、もし彼が子を為したら縁を切るだろうことを伝えると、「多分(子を)作るからそれまでは仲良くして」と言われた。
真に倫理的な人間なら、必死に説得を試みるのだろうけど、僕はできなかった。
その理由は

  • 熱の入った説得で、彼は僕を危ない人間だと思うだろう
  • 彼は僕ほど頭が良くないから、説得は意味が無いだろう

と言う思考だった。
そのような、日和見で差別的な人間である自分を、僕は恥じた。

全然関係無いのだが、初めて喫煙した(彼は喫煙者だった。恋人には隠しているようだが)。
めちゃくちゃ噎せた。
おいしく喫えていたら僕は依存しただろうから、まずくて良かった。

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